いつでもやってくる。

ゆれた。

パソコンに向かって作業していると、揺れた。
こないだの関東のとはもっと小さいけれど、
やっぱりこわいね。

日本で生きて生活する以上、避けては通れない。
まだ4半世紀しか生きていないのに、
もう大きな震災を2度経験してる。
あと4回も経験しないといけないと思うと、
奈良に帰りたくなるなあ。

とはいえ高校生まで住んでいた実家は古い家で、
ぼくがご飯を食べるポジションの上には、
別にそんなに使用頻度の少ない工具が曖昧に刺さっていて、
ある日1人で食事中に震度4くらいのときは死を感じた。

家自身がものすごく古くて年季が入っていて、
地震がくるまえに「ばきばきっ」と柱が軋んで、
いまからくるからねーと教えてくれる調子だった。

昔の作りの田舎の家だったから、大家族の名残で、
誰も使っていない部屋がいくつもあるくらいだだっ広くて、
大きな庭と、日当たりの悪い縁側が自慢の家だったんだとおもう。

住んでたぼくも、入ったことのない部屋もあるからなあ。
邪魔にもならんから、いにしえから放置された思い出の品が、
ゴロゴロとあちこちに散らばっていた。
1番の戦利品は500円で100万貯まるのカン。

ぼくもよく付き合いのある母親の親友が神戸で被災した。
起きたら火の海で、飛び出した外の犬小屋は空っぽ。
途方もなく列をなして線路沿いに奈良へ歩く。
きれいに並べられた無数の影にも慣れたって言っていた。


今日もよんでくれてありがとうございます。

あしたがないということも、
きょうがあるということも。