夢の住人。
この頃は夢の内容を覚えていれなくなった。
小学生や中学生のころには、たぶん、
もっと夢の内容を覚えていたし、
一度目が覚めても、二度寝して続きをみたりしていた。
もちろん、夢の続きには夢だと自覚している自分がいるから、
好き放題してやろうとする。
だけど急にとつぜん、夢に出てくる住人たちは、
そこから僕に「気付いてしまった人だね」
というような疎外感を出してきて、無視してくる。
せっかく夢を利用して、あれこれしたかったのに…
って、くやし切ない顔をして目覚める僕。
あとは、その好き放題しようとするんだけど、
夢のなかで、ある一定の角度に体を傾けると、
世界が白んでいって目が覚めそうになるとか、
感情的には美味しいのに、まったく味がしないパサパサなのを無心で食べていたりとか、
だいじにだいじに宝を握りしめていたら、枕の端っこだとか。
まあ大抵が残念な結末になっていたような。
とっても幸せな夢はそれはそれで、
現実にひきずりもどされた感があるし、
暗く悲しい夢はそれはそれで、
どっと疲れさせられるし。
どうせだったら覚えていないほうがいいのかなあ。
あの夢に気付いたときの、
自分のなかにいる夢の住人たちは、
どういう僕の脳の反応であんなふうに自作自演していたのやろう。
ふしぎ。
今日もよんでくれてありがとうございます。
夢をみている時間も現実。
うらもおもてもステップもプロセスもない、ひとつなぎ。