美食の旅に。

ゴーヤチャンプルーを食べた。
チャンプルーとは「ごちゃ混ぜ」の意。
豆腐とたまごと豚肉とゴーヤがごちゃ混ぜだった。

鍋に滑り込み、焼けゆくなかで彼らは出会うわけだ。
そこでは、いにしえからの人間さまのプロデュース力で、
ベストカップルに仕立ててもらえる。
自分の地元はどうだとか、今年夏はてんで暑くなかったとか、
とくにくだらない話もしている。

「トリコ」もありだなと思う。
僕たちは、ある膨大な組み合わせや分量の差異を、
デタラメにキャッチして、それに得意に名前をつける。
なんでカニを食べようとしたんだろう、とか。
ウニを食べる危機的状況って。なんだろう、とか。
先人の偉大な美食家の影響を受けて、今日も、
にんにくとオリーブオイルと黒胡椒に感謝するべきだろう。

美味しいは不思議。

「苦い」を美味しいという感覚に格上げしましょう、
という会議はいつのまにかどこかで開かれていて。
1杯目のビールが格別になったのはいつからだったのか。

美味しいはむつかしい。
なにはこそあれ、「きぬ」と「もめん」を間違えたのは、
すこし手痛いものでした。ああ。
でも美味しいよ?、たぶん。


今日も読んでもらってありがとうございます。

すきなものを冷めないうちに。
でも、あつあつより、ちょっとぬるめがすきなのは。