こぽこぽ。

すいこまれていく。
ふかい溝を切ってすいこまれていく。
まだ半分の自分で朝のコーヒーを淹れている。

コーヒーのドリップされていく渦をみていると
時系列は、ばらばらに学生の頃を思い出す。


修学旅行先の北海道でなぜかエアホッケーが流行った、
旅館のゲームセンターで派手にパックがなくなったこと。
ハイジ園、みたいなところで迷路で全力疾走、
3人で泥沼に滑ったこと。
ホテルで夕食を食べていたら突然ショーが始まって、
参加型のソーラン節を踊って何人かが血を流したこと。
ソーラン節でたっぷり汗だくのまま雪の降り積もる駐車場に繰り出して、
気づけば服を着ないで花火をしていたこと。
みんなで買ったアンパンマンファミリーお面。
25時には先生も寝ていた。
3日目のホテルでの得体のしれない部屋のにおい。
3日目のホテルでの狭すぎる部屋の間取り。
3日目の夕食のクオリティ。
オレンジが一番おいしかった。

そんなわけでコーヒーを淹れ終える。
思い出と夢がいい感じに溶けている。


今日もよんでもらってありがとうございます。

夢をみてる自分も現実にいる限り、どこかしこが現実。
すこし怖くておもしろい、ひとつなぎの思い出になるのか。